傘
【かさ】持って出ると晴れ、置いて出ると降る。天気予報より高い精度で空模様を操作すると信じられている、携帯式の雨乞い道具。
解説
傘の存在意義は、雨を防ぐことよりも「備えた」という安心感の提供にある。傘を持った日に雨が降らなくても損した気にはならないが、置いて出た日に降ると自分を責める。この非対称性が傘への依存を生む。なお、コンビニで買った傘が家に5本あるのに「傘がない」という状態は、日本の住環境が生み出した独自の矛盾である。
用例
折りたたみ傘をバッグに入れたままにしていた3週間、一滴も降らなかった。今日に限って忘れた。空は灰色だった。