朝
【あさ】1日の中で唯一、根拠のない清々しさと根拠のある眠気が同時に存在する時間帯。目覚まし時計はその矛盾を毎朝正確に記録する。
解説
朝の不思議さは、どれだけ夜更かししても「今日は違う」という感覚を伴って始まることにある。昨夜の後悔や今日の憂鬱はまだ輪郭が曖昧で、布団から出る前の数秒だけ、世界は可能性で満たされている。目覚ましを止めた手が、そのままスマホのSNSへ向かうまでの時間が、1日のうち最も純粋な瞬間かもしれない。その時間はだいたい3秒である。
用例
6時に目が覚めてコーヒーを淹れ、窓の外の青空を眺めた。5分後には自分が何をしようとしていたか、すっかり忘れていた。