締め切り
【しめきり】期日と残り時間の両方が可視化されているのに、体感がそれに追いつくのが常に前日という、知覚と現実のずれを毎回実証する装置。
解説
締め切りの奇妙な点は、設定した本人がその効力を信じていないことにある。カレンダーに期日を書いた瞬間、「まだ先だ」と認識するためのデータとして登録される。締め切りが本当の意味で機能するのは、「今から始めても間に合わない可能性」が現実的になった瞬間だけだ。つまり締め切りとは、未来に設置されたアラームではなく、過去にしか存在しなかった警告である。
用例
「2週間あれば余裕」と手帳に書いてアプリを閉じた。次に開いたとき、残り2日というリマインダーが点滅していた。